「しらふ」とは一般的には飲酒してない状態のことを言うのだが、あらゆる依存症治療の基礎であるアルコール依存症のグループで回復してきた先人たちは、これを「飲まない生き方」という意味で使い、その健康な生き方を達成した節目を祝い記念メダルを贈呈する慣習が、あらゆる自助グループで「依存行為から離れた生き方」として広まったのだ。
しらふの呼び名はグループによって様々なのだ。お酒や性などはソーバーあるいはソブラエティ(sober/sobriety)と呼び、薬物などはクリーンと、摂食障害などはアブスティネンス(abstinence)と呼ぶのだ。またグループによりしらふの定義は様々なのだが、アルコールのしらふは完全な断酒である一方、食べ物や買い物、性など完全に断つと生きられない依存の場合はプランによってしらふを自分で定義することができるのだ。
エタイさんの性的しらふの定義はセクシュアルリカバリープランに書いてあるのだ。恋愛のしらふもこれに準ずるのだ。性的しらふはリカバリープランを守っている期間なのだ。また、摂食障害のしらふも定義するにあたってフードプランもあるのだ。エタイさんはまだそっちは定義したばかりで、これからアブスティネンスを頂くのだ。摂食障害からの回復もわっせわっせ頑張るのだ。
性的しらふ3周年を記念して並べたメダルたち(2023.11.9)
エタイさんが底つきして自助グループに繋がった直接的な要因は元井氏との揉め事によるのだが、アライさん界隈なら何も問題なく受け入れてくれるだろうと思っていた(今でこそそんなことはないと思うが)小学生の頃の性犯罪の過去やそこから発展した問題行動などについて語ったところ、彼がドン引きどころか人格攻撃までしてきたことによって自分の問題を突きつけられ、前から知っていた津島隆太さんの「セックス依存症になりました。」で知った自助グループに行かないとどうにもならないことを悟ったのだ。
そもそもこのカミングアウトをしたのは、エタイさんの本垢のフォロワーが「歌舞伎町で野ションしたい」とか言い出し始めたのが発端なのだ。そのときエタイさんはスイッチが入って仕事をほっぽり出し、その様子を探しに歌舞伎町へ…本当はこんなことしたくないしやめなきゃって思ったのだが、自分の意思で止めることはできなかったのだ(依存症の症状)。しかし最終的にその人は見つからなかったのだ。後日、そういうことをやめたいようなやめたくないような気持ちもあって、その複雑さを誰かにわかって欲しくて、アライさん界隈でカミングアウトしたのだ。
元井氏の反応はただのヘイトスピーチだったのだが、もう一人エタイさんを痛烈に批判した人がいたのだ。その人の言ったことが正論だったこともあって、エタイさんは自分がおかしいことをそこで初めて自覚して治療に繋がったのだ。
初診 2020.2.15 自助グループに繋がったのは2020.2.21 なのだ。
エタイさんが自助グループに繋がってから問題行動はすぐに止まったのだ。それはこのグループが自分にとって本当に最後の砦であり、ここにいなければマジで死ぬと思ったから死にものぐるいで回復を求めたのだ。電車が止まったときはミーティングが終了しててもフェローに駆けつけたこともあったのだ。自分のことを何も包み隠さず話せることがいかに幸せなことか…エタイさんは30代後半にしてそれを初めて知ったのだ。
しかし問題行動が止まってから9ヶ月、思わぬところでトリガーを引いてしまったのだ。それは津島さんのマンガ「セックス依存症になりました。」98話だったのだ。
この回は、津島さんとともに回復している仲間がスリップする話だったのだが、実は以前からスリップが止まっていないのが津島さんにバレて、津島さんのスポンシーとともにグループを去っていくというものだったのだ。その衝撃的なシーンがエタイさんのトリガーになってしまったのだ。
正体のわからないショックにエタイさんはどう自分を表していいのかわからなくなってしまったのだ。そして性的渇望もないのに、「スリップしなきゃいけない」と言い聞かせて覗きスポットの探索に出かけてしまったのだ。得たものは当然何もなかったのだ。きっといい子を"演じている"自分を認めたくなかったのかもしれないのだ。
エタイさんもまた、幼少期から「いい子」を演じて裏では依存行為にふけっていたのだ。それを誰にも話すことなく来てしまったわけなのだが、この時はまだ自分の傷つきに目を向けられる時期ではなかったのだ。当時はステップ3をやっていたのだ。
ソーバー2年のバースデーを迎えたときのツイート
これ以降のエタイさんは問題行動(性犯罪の画策)は起こさなかったのだが、そのかわり元井氏とのレスバが激化したのだ。粘着したりされたりする泥仕合はスポンサーの提案も空しく終わり、元井氏が一線を越えて裏垢での誹謗中傷や自助グループにメール突撃などをしていたのだ。Twitterのラディカルフェミニストから何度叩かれたかもわからないのだ。結局のところ、イーロン・マスクがTwitterを買収していろいろな改悪を施したことによって他人の差別的な投稿が見えなくなるまで、感情のスリップは止まらなかったのだ。
この最中にステップ4・5の棚卸しを一度終わらせていたのだが、それでも事態はまったく変わらなかったのだ。当時のエタイさんは自分にベクトルを向けられなかったので迷いに迷ったのだ。ネット上の環境がようやく落ち着くことができて、そのときに思うところあって棚卸しのやり直しを決意し、自分自身にようやくベクトルを向けることができるようになったのだ。そして性格上の欠点が明らかになり、それを取り除くべく現在に至るのだ。
実はエタイさんはまだ摂食障害はしらふをめざし始めたばかりなのだ。エタイさんの強迫的な食べ方の問題は、過食・腐った食べ物が捨てられないこと・拾い食い(3秒ルール)なのだ。どうしても腐ったものや床に落としたものを食べてしまうのがやめられないのだ。気がついたら食べているのだ。それをどうしてもやめることができない、犯罪じゃないからといって正当化してしまうのだ。
現在のエタイさんは性依存のグループを週3で行ってるので経済的にも時間的にも限界なので、摂食障害のグループにはオンラインだけで参加しているのだ。本当はリアルのミーティングにも行きたいのだ。幸い、スポンサーも摂食障害のグループに繋がっているので分かち合いや相談ができるのは強みではあるのだ。どうにかしてアブスティネンスを頂きたいのだ。